第2話 「胃もたれの宮本さん本領発揮!プロってすごい!!」
はじめましての初回ヒアリングから2週間。
前回重い話をしてしまったので宮本さんの胃もたれ具合が心配でしたが、少しの期待と大きな不安と共にアーキハウスさんへ足を運びました。
どんな間取りでおいくら千万するのか…
提案次第では「失礼しやしたっ!」と回れ右する覚悟を小脇に抱えながらの再登場です。
準備は万端! さぁ現実を見せてくれ!
宮本「こんにちは!お待ちしておりました!」
さっ…さわやか〜〜!
とても胃もたれしてるようには見えない!
ハート強いぜ宮本さん!
宮本さんをはじめ、アーキハウスのスタッフさんたちは「営業」さんではないので、圧のないやわらかい雰囲気の方が多い印象なんです。それが変に緊張しなくて、がっついてなくて心地良いウェルカム感。
ガツガツ来られると逃げたくなるのが人のサガ。
追われるよりも追いたい。
愛されるよりも愛したい。マ・ジ・で。
脳内でKinKi Kidsを流している私をよそに、宮本さんの提案が始まりました。
宮本「早速ですが、こんな感じで作ってみました!」
おおおぉぉぉ!
手描きだ!!(そこ?)
間取り云々は一旦置いておいて、何ですかこのかわいい間取り図は。
私はてっきり、こんな感じの↓
パソコンで作成した間取り図が出てくるものとばかり思っていたので衝撃でした。
イメージが湧きやすい…!
エル「え、これ宮本さんが描いたんですか?」
宮本「そうですよ。笑」
エル「こんなかわいいのを?色塗りもしたんでちゅか ですか…?」
宮本「はい!笑」
この温かみのある間取り図から感じたことは「設計が大好き」という気持ち。
私と子供たちのこれからの暮らしを考えながら、動線、収納、色々なことを多角的に想像しながら描いてくださったんだなぁ〜とほっこりしました。
ちなみに土地は、なんとかギリギリ手が届きそうな30坪の土地を見つけていたので、そこでのプランを作ってただきました。
こんなに狭い土地を目一杯活用して、ちゃんとした家と事務所が描かれていました。
ここでの生活をイメージしながら、宮本さんの説明を受けます。
ちいさな家ながらもウォークインクローゼットがある!階段下収納もある!
様々な工夫が施されていました。プロってすごいなぁ…
…でも、
お高いんでしょぉ〜?
私は脳内で某通販番組を流しはじめました。
だって一級建築士事務所ですよ。注文住宅ですよ。デザイナーズですよ。
間取りの説明をお聞きしながら、現実を突きつけられる心づもりをはじめました。
途中から宮本さんの話、あんまり耳に入ってなかったかもしれません。
だってずっと通販番組が流れてたから。
でも お高いんでしょ〜?
でも お高いんでしょ〜?
宮本「……と、こんな感じなんですが、一番気になるのは見積りだと思うので先にお見せしますね」
(…エスパーなの!?
もしかして私ったら声に出してた…?)
恐る恐る見積書に目をむける…
お………おぉ!?
まさかの予算内でした。
きっちり予算内に納めてあったんです。
予算というのは、以前うっかり勢いで建売を買ってしまいそうになっていた時に、私の収入だと「大体これくらいなら借りられる」というのを不動産会社の方から伺っていたのです。
前回のヒアリング時に「このくらいしか多分借りられないので、収まると嬉しいです…」とお伝えしていました。
もちろん絶対に収まらないと思ってたし、「収められるものなら収めてみろ!」とさえ思っていました。(一体何様なの)
しかもアーキさんの見積書、かなり精度が高いんです。
「土地」+「建物」+「外構」かと思いきや、
カーテン・ブラインド
照明関係
火災保険
つなぎ融資費用
司法書士費用
地盤調査費や地鎮祭のテント費用まで!笑
他にも色々入っていました。
安く見せてあとから追加追加の高額になるやり方は好きじゃないので、とても好感が持てました。
その他にも「それも入ってるの!?」と思うものがたくさんあったのですが、超絶長くなるので別の記事で書いていこうと思います。
とにかく「標準」仕様のレベルが高い。
このブログ全5回なんですが、あと3回でまとめる自信がまったくないです。
このペースで引き渡しまで書ける!?
まだ契約すらしていない!亀すぎるこのブログ!読者もびっくり!私もびっくり!
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見積りを隅々まで拝見し、間取りの提案もしっかり確認し、
そして私はとんでもない一言を放つのです。
エル「大変言いにくいのですが…
土地を別のところにしようかと」
宮本「…え!?笑」
いや、「え!?」ですよね。おまっそれ早く言えよ的な。はは。はは…ごめんなさい…
実は初回ヒアリングから2週間、土地のことをずっと考えていたんです。
◆メリット
・1000万以下
・ギリギリ校区外だが交渉したら今の小学校に通える距離
◆デメリット
・通りから奥まっている
・変形地
・離合不可の道幅
・とんでもなく住宅地
・小学校まで遠め
・セットバックあり
※セットバックとは、土地と道路の境界線を後退させて建物を建てる必要があること。
◆メリット
・小学校まで近い
・ロードサイドで事務所としての立地が良い
・整形地
◆デメリット
・坪単価50万 (高すぎて吐いちゃう!)
・準防火地域
※窓やドアを防火使用のものにする必要がありプラスで余計な費用がかかる。
双方を比較したときに「資産価値」としてどちらが高いか。万が一家を手放すことになった時は、売れやすいほうがいい。
そして毎日時間に追われている私が一番大事にしている「時間」。これはお金で買うことができないものです。学校行事や忘れ物を届けに行く時、お迎えに行く時など近いほうがいい。
何より子供たちの登下校ルートも近くて安全なほうがいい。
それが400万でカバーできるなら…いいのではないだろうか。
という結論に至りました。
エル「本当に申し訳ないのですが、Bの土地で再度お願いできないでしょうか?」
宮本「分かりました!」
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今回のご提案で、アーキハウスさん(デザイナーズ注文住宅)がべらぼうにお高いわけではないということが分かり、希望が見えてきました。
実はこの時アーキさん以外でも並行して複数社検討していました。
大きな買い物なので色んなハウスメーカーさんを回り、費用感や対応の仕方など、自分が「ここで建てたい!」と思えるまでしっかり検討していいと思うんです。
もちろん面会の回数が増えれば増えるほど、人件費がかかりメーカーサイドはコストがかかっている状態になるのも承知しています。
1回目で契約してしまう人もいるかもしれません。
もし夫婦共働きで建てるなら、資金や精神面で余裕もありすぐ決まるかもしれません。
私は一人なので、今思えば「失敗できない」という気持ちがとても強かったかもしれません。
打ち合わせしながらも「本当に建てて大丈夫かな…」という不安は常にありました。
「今からでもどうにか石油王と出会えないかな…」
という現実逃避も毎日のようにしていました。熊本に石油王はいなかった…
その想いを汲んでくれたのかは分かりませんが、宮本さんは根気強く何度も図面を描いて、何度も見積もりを出してくださいました。(まだ契約してないのに汗)
何回目かの打ち合わせの時に「こだわりが強すぎて宮本さんがいつ怒るかなってハラハラしてます。私めちゃくちゃめんどくさいですよね。ほんとすみません〜」と談笑していたら、
「私怒ったことないですよ。こだわりがあるから注文住宅を建てるわけじゃないですか。こだわりがなかったら建売でいいと思うんですよ。なのでとことんこだわって、お客さんが納得いくものを一緒に作りたいですよね。」
…思わず 拝みました。
まだ契約もしてない私にこんなに付き合ってくださるものなの?
しかも弱小すぎる細客ですよ。穴があったら入りたい…
これまで一度も契約を急かされたことはありませんでした。
おそらく宮本さん以外の設計士さんもそんな雰囲気で、お客さんがきちんと納得されてから契約のお話になります。
そこがとても誠実で信頼でき、毎回アーキハウスさんへ足を運ぶのが楽しみでした。
変に警戒しなくていい安心感。
「絶対に言いくるめられないぞ!」と構えなくていい。
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それから約1ヶ月間、Bの土地での打ち合わせを重ね、このようにご提案いただきました。
だいぶ形になってきました。
最終版ではないのですが、これを元に進めていくことになりました。
※ここでもまだ契約はしてません (とんでもない客だな!まったく)
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次回 「私がアーキハウスに決めたワケ」
みんな!やっと契約だよ!
更新をお楽しみに!