意味のあるもの無いもの
設計士ブログ 2025.09.19
こんにちは。丸山です。
ここ最近で八代店の設えを少し変えてみました。

どうですか、おしゃれでしょう。
これは材料費を全て合わせても1500円くらいです。
手作りすればクオリティは多少落ちますけど、こんなにも安く作れるんです。

そしてこちらは打合せで使用するクロスサンプルをただ額縁に入れただけの即席の展示スペース。
こうしてみると色んなクロスがありますよね。
シンプルなものから、意匠性の強いものまで。
個人的にはクロスは色々使いたい衝動をグッと抑えて、ベースクロスとほんの少しのアクセントが一番のおすすめですが、こうも色々あるとクロスの可能性というのも
無限大だなと改めて感じました。
さて、今日はかなり前にもブログでお話をしたかもしれない、「意味のある家」についてお話をしようと思います。
私が設計士として仕事をする中で、大事にしている事は意味のある家を造る事です。
逆を言えば、意味のない家は嫌いです。
一番顕著に表れる箇所は、廊下、ホールです。
住宅というのは全てにコストが掛かっているといっても過言ではありません。
当たり前な話ですが、皆さんがこれから毎日触れるもの全てにコストが掛かっています。
それなら、意味のないものは出来るだけ省きたいではありませんか。
先ほどお話した様に、廊下やホールというのは一言でいうと、「通過する場所」です。
この通過するだけの場所にも何十万円、場合によっては百万円を超える金額が掛かってくるのです。
毎日歩くだけの場所にその費用を投資するくらいなら、皆でくつろぐリビング、各々の部屋、暮らしを快適にする収納などに充てたほうが100倍マシです。
もちろん、廊下やホールを全て否定しているのではありません。
LDKと部屋は音が気になるから廊下を挟みたい。
この景色を気持ちよく見るためには廊下が必要で、幅はこのくらい広くないといけない。
家族みんなでのお出かけが多いからホールは広く作って混雑しないようにしたい。
理由は様々ですが、上記のように意味があればいいのです。
私が悪だと思っているのは、何となくできてしまった廊下やホールです。
これは、設計をする私たちも真剣に考えなければならないことです。
お客様がこれから返済していくローンの中身に意味のないものを作ってはいけないのです。
何となく作った空間にもコストがかかるのですから。
