造作オリジナル
設計士・現場監督ブログ 2021.11.11
こんにちは。
平成店設計の丸山です。
今日は「造作」についてお話をしようかと思います。
アーキハウスのお家は注文住宅なので、全く同じお家というのは存在しません。
なので必然的にオンリーワンのお家となるのですが、せっかくならそこに後ひと手間加えて、
オンリーワンのナンバーワンにしたいですよね。
分かりますその気持ち。
そんな時こそ造作の出番です。
インスタグラムやピンタレストを見ていると割と目にする造作。例えば造作洗面、造作キッチンなどが挙げられますね。
水廻りを造作で作れるならもうそれは最高なことです。
毎日の掃除や料理、食器洗いや、手洗い。もう楽しくて楽しくて仕方がありません。
ただ、既製品と比べるとどうしても少しお値段が上がってしまいます。
そして必ずしも既製品より使い勝手が良いという訳でもなく。より手入れが必要になるものが多いです。
これだけ聞くと何のメリットがあるんだい。あんちゃん。と言いたくなるのも分かります。
ただ、造作には既製品には決して出せない味があります。
造作の良さは一から考えて設計をすることだと思っています。これはベストな使い勝手の為に大事な部分ですが、今お伝えしたいのは実際に使うときの使い勝手ではなく。
使っているときに、あーここの高さ悩んだなー。とか、この形はやっぱり悩んで良かったなー。だったり。打合せの際にたくさん悩めば悩む分だけそれが思い出になり、実生活で使っているときにふと思い出したりします。
これは造作に限った話ではないかもしれませんが、やはり細部まで悩める造作だからこそという部分もあります。
例えば車も故障しやすい車ほど愛着が湧いてきて、エンジンルームから煙が出てきた日には、フッ…かわいいやつめ…と思うことありますよね。
それに近いのではないかと思います。
使っていくうちに段々と見た目も変化していきます。
小さくついたキズの一つも、人によっては思い出のキズになるかもしれません。
こまめに手入れをすることで、ちょっとだけ大変かもしれませんが、それに見合った満足感が味わえます。
そしてそれは見た目には他の人にわからなくても、自分たち家族だけがしっているこだわりとしてひっそりと存在しているのが、うまく言えませんがどこか幸せじゃないですか?!?!?!
ふぅ…すみません。つい感情の昂ぶりを隠せませんでした。
今日はいつもと違って落ち着いたトーンで、大人な丸山でいこうと決めていたのに。
気を取り直して、最後に。いかがでしたでしょうか。
造作というのは使用者の色々な考えや思いを細部に反映させて形にできるものです。
そしてキッチンや洗面台だけでなく、インターホンカバーや収納、飾り棚なんかも造作で作れます。
お宅のインターホン、おしゃれね。
お宅の飾り棚、すごいステキ。
なんて言われたら、こっそりとニヤついてやりましょう。
もし私がご提案させて頂いたものが、そんな風に言われたら私にもこっそり教えてください。
一人でニヤつきます。